築29年の平屋。空き家となっていたご実家をリノベーションしてご夫婦2人でUターン移住されました。
とにかく寒く、2人で住むには広すぎたご実家の普段生活するエリアだけにゾーン断熱工事を施しました。さらに、床下エアコンも搭載し、冬でも素足で過ごせるほど快適なお住まいに。
ご実家リノベーションのきっかけは?
3年ほど前になりますが、こちら(実家)で一人暮らしをしていた父が病気になり、間もなく亡くなったんですが、母ももういないので、空き家になることになったんです。私は関西の奈良県に当時は住んでいまして、ここを30年以上前に離れていたので、兄弟にも話して、更地にしましょう、とそういう話をしていました。
ちょうどいま座っている場所あたりが当時のキッチンがあった場所で、ふと目が中庭の方にいきまして、中庭に紅葉の木があるんですが、それを眺めながら昔のことを回想して。当時、両親が中庭の紅葉を見るのが好きで「きれいだね」って話をしていることがあって、私、ここを全部潰しちゃってもいいのかな・・?と。
想い出のあるご実家を残すためにリノベーションを決意されたわけですが、施工前のお家の悩みや改善したいことはありましたか?
すごく寒くて。お風呂に入るのも「今日はやめとこうかな・・・」というくらいに本当に寒くて。建物はそんなに古くはなかったんですが、もし(リノベーションして)住むとすればその寒さはなんとか改善させないといけないと思っていました。
とにかく暖かくしたくて、床下エアコンにも惹かれていたのでそれも検討してほしいと。あとは、中庭が見られる場所にリビングとキッチンが欲しいとお話しました。
キッチンでこだわったところは?
背面の収納に関しては、通常暖かくするためには窓をふさぐことは鉄則らしいんですけど、私はどうしても、元々の造りのときも、南側も北側も見える風景が好きだったので、そのために低い形の収納をリクエストしまして、それは本当に理想に近い形で・・理想以上ですね。すごく素敵にデザインしていただきました。
以前のキッチンは全く遮断されている状態で、キッチンで何かしているとすごく寂しくて、独りぼっちという感じで、早く片付けてリビングの方に行きたい、と感じるキッチンでした。
今は、お友達が来てくれた時に、お茶や食事をするのに使い勝手がいい。心地よいので、皆さんすごく居たがるというか、気に入ってくれています。
実際にお住まいになっていかがですか?
今は冬なので寒いんですけど、エアコンが稼働しているのかどうか気づかないくらいに心地よい暖かさで、寒くない時は素足でいる方が心地よくて気持ちがいいです。