前回、マンションの気密性の高さが結露の原因になると書きましたが、「室内の暖かい空気が冷やされること」と「室内に水蒸気がたくさん存在すること」の原因をなくすことで、結露を防ぐことができます。
■断熱性能を高める
外気に接する面に断熱材、窓には内窓を設置することで、室内側の壁面が冷えなくなり、外気との温度差が軽減されて結露が発生しにくくなります。
■調湿建材
室内の湿度を丁度よく保ってくれる調湿建材を選ぶのも、マンションの結露防止に効果的です。珪藻土や調湿タイルなどには細かな空気孔が空いていて、余計な湿気を吸いながら乾燥時には放出。呼吸しているように吸湿・放湿機能に優れています。
■24時間換気システム
24時間換気システムとは、建物内の空気を自動的に循環させる仕組みです。室内に「給気口」から新鮮な外気を取り込み、部屋の中に溜まった空気を「排気口」から外に排出する流れを機会によって作り出しています。2003年に改正された建築基準法で、住宅をはじめ、居室を含む建物すべてに24時間換気システムの設置が義務付けられました。
①結露の抑制
室内の水蒸気を対流させ、外に出すことで室内の湿度を下げ、結露の抑制を抑えることができます。結露によって発生するカビの予防にもなります。
②有害物質を排出
外から帰ってきたときに髪や衣服についている花粉、PM2.5、カビの胞子やウイルスなどを外に排出します。また、室内で発生するホコリなど空気中の汚れも外に出すことが出来ます。
③シックハウス症候群の防止
建材や家具、日用品からでるホルムアルデヒドなどの揮発性の有機化合物が体にアレルギー反応を引き起こすことをシックハウス症候群といいます。換気をすることで室内の有害物質の濃度を下げることができ、シックハウス症候群を防ぐことができます。
本記事でもご紹介したように、2003年以降に建てられた住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられていますが、それ以前に建てられた住宅だと設置されていない場合があります。マンションリノベーションでは24時間換気システムの後付けも可能なため、エコワークスでは 24時間換気システムを上手に活用したリノベーションプランをご提案しております。
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