今回は冬の季節に注意していただきたい「ヒートショック」についてまじめなお話をしますね。
■ヒートショックってなんだろ
日本医師会の見解では、ヒートショックとは「急激な温度の変化で身体がダメージを受けること」です。
断熱性能がよくない住宅では浴室や脱衣室はとても寒く外気温とほぼ変わらない程になっていることもあります。
暖かい部屋から寒い廊下にでたときに自律神経の働きにより体が外気の寒さに対応しようとして血管が収縮し、血圧が上がります。
更に脱衣室で血管が収縮し血圧上昇、浴室でさらに血圧上昇、お湯に浸かると血管が拡張し今度は急激に血圧が低下してしまいます。
この急な温度変化で血管が収縮して血圧の変動がおこり、心臓に負担がかかって脳卒中や心筋梗塞につながるリスクが高まります。
また、ヒートショックによってふらついたり失神したりすることで浴槽で倒れておぼれるなど入浴中の事故を引き起こすこともあります。
特に65歳以上の高齢者の方は要注意で死亡事故も増えています。
厚生労働省人口動態統計(令和2年)によると高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水の
死亡者数は4,724人で、なんと交通事故死亡者数2,199人のおおよそ2倍です。
多くの方にヒートショックの危険を知っていただきたい!
■ヒートショックと住宅って関係ある?
ヒートショックとお家の性能は大きく関係しています。
これからリフォーム、リノベーションをご計画の方は
お家の性能を向上させて健康で安全安心な家づくりをご検討いただくことをおすすめします。
家全体が暖かいってどんなものか体感してみたい方はエコワークスのリノベーションモデルハウス、
または完成見学会などへぜひお越しください。
■ヒートショック予報
ヒートショック予報とは、天気予報から想定される、標準的な住宅内の温度差などに基づき、
ヒートショックのリスクの目安を「警戒」「注意」「油断禁物」の3ランク、5種類のアイコンでお知らせしています。
日本気象協会と東京ガスの2社で共同開発した予報で、10月~3月の間提供されています。
ぜひご活用ください。
こちらは令和4年2月17日のヒートショック予報です。
九州でもこの日は冷え込み警戒!まだまだ寒い日が続きますね。
ヒートショックについての対策などは消費者庁HPなどでも紹介されていますので参考にされてください。
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○消費者庁「みんなで防ごう高齢者の事故!」(令和元年 12 月 18 日)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_009/
○政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202111/1.html
○日本気象協会 tenki.jp「ヒートショック予報」
https://tenki.jp/heatshock/
気象予測情報に基づく家の中でのヒートショックのリスクの目安が分かります。
○一般社団法人日本サステナブル建築協会『「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存知ですか?』
http://www.jsbc.or.jp/document/files/202002_house_health_leaf.pdf
○STOP!ヒートショック
https://heatshock.jp/
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冬のあったかいお風呂がくつろぎの時間でありますように。