伝統工法の住宅の調査

今回の一連の豪雨によって住宅に被害を受けられたお客様方には、
心よりお見舞い申し上げます。
梅雨明けも発表にならず、はっきりしない天気が続いておりますが、
少しでも早く普段の生活に戻られることを願っております。

ところで、先日、「伝統工法の住宅」と呼ばれる案件の調査を実施
しました。
(エコワークスでは、年に2~3件程度ですが、伝統工法の住宅も
 調査依頼がございます。)

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「伝統工法の住宅」と通常の「一般的な住宅」の違いは、
「柱サイズ」や柱の上に横になっている「梁や桁と呼ばれる横架材」の
「大きさ」や「木材の組み方」の違いになります。

一般的な住宅は、柱の大きさは、10.5cm~12cm程度ですが、
伝統工法の住宅は、最低でも12cmはあり、普通利用されている柱が、
13.5cm~15cmはあります。
大きな大黒柱になると、1尺(30cm程度)もある場合があります。
大黒柱になると、材種も杉ばかりではなく、堅木のケヤキなどが使われて
おり、木目が適切に読めるかどうかも、調査の精度を決めることポイント
になります。

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「伝統工法の住宅」の調査も、傷み具合の調査ばかりではなく、
耐震性能も含めて調査して、耐震性を評価しています。
この場合、「一般的な住宅」と違い、
 ①柱一本一本のサイズ
 ②杉やヒノキといった材料を確認
をする必要があり、とても神経を使います。

そういった調査内容の難しさもあり、初めて伝統工法住宅の調査をした
ときは、60坪程度のお家でしたが、3日ほどかかった記憶がございます。

いろんな調査実績を踏まえ、調べ、学び、身に着けてきた経験に基づき、
住宅の現状の性能や今後の工事の可能性を調査しています。

エコワークス技術系スタッフのノウハウには、このような経験も含まれて
いることを説明させていただきました。


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