建物調査機器:サーモカメラについて

●今回は、実際の調査時に利用している精密機械のご説明をします。
最初に登場するのは、先日のインスタライブの説明の際に利用したサーモカメラです。
(名前はまだないのですが、サーモ君1号と呼ぶことにします。笑)
サーモカメラは、日本語でいうと赤外線カメラでして、材料の表面温度を測る機械です。

あくまでも壁の表面温度を測定しているだけですので、
壁の中が見えるわけではないのですが、

(0)壁の裏側に何もない空洞のところと
(1)壁材のすぐ裏側に下地材として木材があるところとでは、

熱の伝わり方が違うことで、写真のように色が変わって見えます。

写真中央部分(紫色)の色が濃くなっているところに木材があります。
縦方向に黒い影の部分は、「柱や間柱」
水平方向に黒い影の部分は、壁を受けている「胴縁」という材料です。
壁の入角(写真の中央部)に向かって、右上がり・左上がりに黒い影が見えていますよね。
これが地震の時に頑張る「筋かい」となります。

ここのお家のこの壁には、筋かいが適切に設置されていることが写真からも分かられると思います。この様な調査を一つ一つに壁に実施しています。

筋かい状況写真.jpg


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